Wednesday, July 13, 2011

七つの海越えて帰ります

24日目
曇り晴れ

ハッピバ~スデ~オ~レ~♪
調査最終日で明日島出るよ
台風発生したけど今回は来る前に出るからね

なんかぽたぽた落ちてるなーと思ったら小花びっしり
葉っぱがだいぶ大きいけどたしかこれもフクギだはず
2秒に一個ずつくらい落ちてた
作り物みたいにかわいい花ね
手ぶらだったので携帯写真ね


Mさん最後の調査
複文難しいぞーい

テーブルにしいてある与那国織りが変わってた

「しだでぃ」というもの(頭に巻くタオル、と訳されてた)
細いの7本、太いの2本で9本
七つの海越えて、九つの願いをこめて

女の兄弟が旅に出るときにお守りとして渡していたこともあったそうです
必ず帰ってくるようにって
あと97歳のお祝いのときや、亡くなった人の頭に巻くのにも使われるそうです
なんでこれをドゥナンで聞かなかったか悔やまれる

Mさん今回もお世話になりました
SさんもMさんも、畑の休み時間削って調査協力していただいて
ほんとにありがとうございます

はたぎから かいしわいてぃ だに どぅぐいわるばすに
畑から お戻りになって 家で 休んでいらっしゃるときに

ばぬんき どぅなんくとぅば ならしとぅらしわいてぃ
私たちに どぅなん語 おしえていただいて

あらーぐ ふがらさ ゆー
とても ありがとう


じゃあ僕らも七つの海越えて一度京都に戻ります
あと一回くらい振り返ってのエントリー書くかな

Tuesday, July 12, 2011

かりゆし216

23日目
小雨、曇り晴れ

曇りの日は暑くなくていいね
こうみるとけっこう晴れてるけど

お昼からSさんと最後の調査
悪い言葉と敬語表現とセットで教えていただいたり
SEさんには僕らが言語「表現」について聞いてるてことを理解していただいてる感じ
「畑に傘は持っていかないけど、その言い方は正しい」とかおっしゃるもの
素晴らしい
まだ知らない複文とかも聞いて談話も取ってばたんてぃ(おなかいっぱい)
また来月もよろしくお願いします


翌日誕生日だから工芸館でかりゆし仕立ててもらいに
「ちょうどいい生地が上がったんですよ」て引き出しから織りたて出してくれた
せっかくなのでその生地つかって、デザインや丈詰めなんか相談しまくったよ
今年は誕生日にウェットも作ったし、仕立てづいてるな

ちょうど染めた糸を干してるところ
工芸館では糸つむいで、植物や鉱物から染料とって、糸染めて、
そんで織るところまで伝承してるのだ
毎年研修生取って一年単位で指導してんのね
ドゥナン語もそんくらいやれたらいいのになー

黄色取るのに使うフクギ
だいたいどこの家もぐるっと囲むようにフクギ植えてあるね
好きだな、フクギと石垣


夜は感謝の気持ちをこめてMKさん誘ってお食事
半分以上の時間はドゥナン会話だったよ
どなん飲んでたこともあってほとんどわかる!そしてしゃべれすらする!
氣がするだけだろうけどな
MKさんも嬉しいとおっしゃってましたが
僕らみたいな外の人間(一人は外人)がドゥナンしゃべるようになったら
なんであいつらにできてーてなってみんなしゃべってくれないかなー

Monday, July 11, 2011

一斤

22日目
朝どしゃ降り、曇り晴れ

またも朝じゃんじゃん降り
風の音も雨の音もこわー
三日前のことだから何してたか何もおぼえてないんだわ
Iさん那覇だし、他の人も調査せず家で仕事してたか

お昼はお弁当屋さん「ちむぬや」とパネスのパン
子どもが「あっちにドラゴンフルーツあるよ」て言ってたやつ
たぶんこれ

花が垂れてるんだけどちょっと気持ち悪い

パネスで一斤
パン屋の焼きたてはいいよね
どう、この焼き色
さっきの写真の奥にある本がこないだ空港で買ったやつ
民謡、歴史、伝説なんかの本
もともと本読まんのにこんなに読めるかーとも思うけど
やっぱ言語の話なんて誰もしないし(単語の話はするよ)
話聞いててわかんないこととかも少しは勉強しとけばわかるかなっと
しかしみんな好きだなー文化とか歴史とか
それに比べて言語って理解されてないね
まあ無意識の能力だから仕方ないのかも知らんけど


つべこべ言わずに書き起こし
MKさん仕事後に役場で手伝っていただきました
資料館ツアーの半分くらい終わったかな
残りは帰ってから自力でやれるとこまでやりましょう


いつものせるのはきれいな夕日ばかりだけど
与那国は西に台湾があるからだいたい夕方はこんな雲だよ
西に海、その向こうに陸があるとだいたいこんな感じだよね北半球は
満潮のときはこんなに潮きてたんだなー
与那国の猫はみんな逃げる
初めて会ったなでさせてくれる猫

夕日で雲が染まるのもきれいなー
まだ明るいか

Sunday, July 10, 2011

話者を求めて与那国島散策 3/3

最後(地図

六畳ビーチの後は東崎へ
東牧場でも馬
こっちはたしかまじりっけなしのヨナグニウマだはず
昨日見た牧場とかは強くするためによその馬と混ぜたと聞いた
purpose clauseがまだわからんから作文できんかった

短くなった草を一生懸命食べる

東崎に上がるとこっちには牛
微動だにせず見つめ合う二人

あの灯台にきっと危機言語の話者が…
あの先端に…
地平線を歩くフィールドワーカー
国境の海を守る人たち
(そういえばカジキ祭りに来てた海保の巡視船は
youtubeでみんなが見たアレだったらしいよ)
東崎の下こんな
高さが伝わらないけど風ビュービューで飛べそうだから
なんと灯台は無人でもちろん話者もおらず!
うなだれて帰るフィールドワーカー
こんな広い原っぱ駆け出したいけど、無理ね
こんなサイズの夢と希望がびっしりだから

立神岩再挑戦
この塀の上は飛べそうなくらい風強いのな
口あけると吹いてくる風がしょっぱいです

ほっとくとすぐ仕事の話してる二人

SMJさん初与那国楽しめたようでなにより
あのカニは阿檀の晩ご飯の汁で出てきますよ
じゃあまた来月、京都と与那国で

話者を求めて与那国島散策 2/3

続き(地図

南牧場で馬まみれになった後、比川に着くと今度はヤギ
緑のじゅうたんに黄色い花、ヤギ小屋にヤギ
草とカメラ一緒に持つとこうなるよ

比川は与那国で最も古い集落と言われているので
若年層の話者のポスターに注意を受けつつ話者探し
わかるよ!

i) 運転中の特技は手放しだ。
ii)地図を見てばっかりだ。

しかし

iii) 手放しで運転する。
iv)*地図を見てばっかりで運転する。

「ばっかり+で」という形自体もあるしね

v) 地図を見てばっかりで、前を見ていない。


目隠し&放置プレイ中

比川は中学校なくて小学校だけ
小学校の校庭にはヤギ
Dr.コトー診療所
ドラマも映画も漫画も見たことないから初めて来たけど
フォトジェニックなー

トマの説得に成功したので、21分早いお昼
与那国で最も素晴らしいと思われる光里食堂
おからコロッケとおからハンバーグと豆乳プリン
テイク4でやっと嬉しそうな顔で写ったフィールドワーカー

いつの間にか降り出した雨の合間に勃、じゃなくて立神岩へ
しかし着いた頃にはやっぱし雨
サンニヌ台なら東屋あるから、と思ったけど
風ぼーぼーで屋根の意味無し

仕方ないので一度宿に帰ります
コーヒー飲んでおやつ食べて、しかま きーわるん(仕事なさってる)!


晴れてきたので東半分再挑戦
あだんのトゲトゲをかき分けて進むフィールドワーカー
話者に会うためなら
この道去年よりだいぶ広くなってるよ
24番の電柱が目印だはず

トゲトゲぬけたら六畳ビーチ
浜に下りるにはさらに崖伝いだけど、この美しさはその価値ありよね
美しいのはいいがここでも話者はおらずしょぼくれるフィールドワーカー
モリゾーっぷりがきれいだけど
長めの草の下はギッザギザの石灰岩だから
トゲトゲで見つけたあだんの実
スナックパインに似てるだけあって結構甘いんだわ
でも毒あるんだって
2マス分食べたときは平気だったけど、真似したらダメ

まだ続くよ

話者を求めて与那国島散策 1/3

21日目
朝嵐、曇ったり晴れたり雨降ったり、涼しい

台湾と与那国の間で発生した熱帯低気圧
朝6時すぎに窓ガラスびゃんびゃんたたく雨
ふて寝して起きたらやんでた
今日は車借りてまだ見ぬ話者を探して島内散策
地図は与那国町観光マップでどうぞ

まずは昔なまなか村があったと言われているティンダハナタへ登ります
危機言語の話者に会うためジャングルに分け入ってゆくフィールドワーカー
さんか゜いいそば氏の碑なるもの
立派なさんか゜いき(ガジュマル)ですね
近くで見るとすごい浸食崖なー
祖納一望
手前左がんまなか村が降りて行ってできたしまなか集落
独自の公民館組織があるそうですが、西集落の5組としているとの話も

ティンダハナタの上まで行けるかと思いきやなんと行き止まり
話者もいなかったので来た道を戻るフィールドワーカー

続いて最西端の話者を探すべく久部良を越えて西崎へ
港を囲む久部良
人っ子一人いないので日本最西端の碑の前で3人そろって
空が不吉
西崎おりたところの浜でヨナグニウマ乗馬やってた人たち
浜からそのままじゃぶじゃぶ

比川へ向けて運転してると南牧場がこんな感じに
とりあえず話聞けるか聞いてみる
ドゥナン語は聞いたらわかるけどしゃべらんて

ここでも消滅の危機を目の当たりにするわたくしたち
車に氣をつけてな